精神的弱さと過保護の関係

子供,育て方,過保護

自分のお子さんに対しては、失敗させないよう、

遠回りさせないように育てようとします。

これは親としても当然のことだと思います。

 

ただ、脳科学の観点から見れば、脳の成長を阻

んでいる行為となってしまうのです。

脳は少しひねくれたクセを持っています。

脳の中に刻まれる “記憶” は、楽しいことよりも、

失敗や悲しみ不愉快な出来事を優先してしま

うのです。

 

ですから、できる限りリスクを避けて育ててき

たつもりでも、いざそのリスクに直面すると、

対処の仕方がわからないために苦しむ結果にな

ってしまうのです。

 

手をかけて大切に育てられた子供は、大人に成

長したときに “精神的に弱い人” になる傾向が高

いのです。

この “矛盾” が子供を育てることの一番難しい部

分なんです。

 

 

失敗ではなく、うまくいかない方法を覚えさせる

子供,育て方,失敗の経験

お母さんは子供に “愛情” を注いでいます。

大切に大切に育てています。

多くの場合、この愛情はごく自然に注がれるも

のです。

 

そこには何の見返りも期待しない真実の愛によ

るものです。

でも少しだけ考えてください。

子供の将来を見据えた “愛情” というものを。

 

脳は失敗などのマイナスの経験によって成長し

ます。

ですから、あえて失敗させることも考えていた

だきたいのです。

失敗させて、考えさせて、再度チャレンジさせ

る。何度も失敗することで、成功しない方法を

学ぶことになるのです。

 

脳にとって大切なことは、「どうしたら成功す

るか」ではなく「こうしたら失敗するんだ」

いうことなんです。

 

失敗の経験が多いほど強い精神力が身につきます。

失敗することに慣れていれば、何事にもチャレン

ジすることができます。

 

電球を発明したことでも知られる「エジソン」は、

それまでに途方もない失敗を繰り返しました。

彼が言った言葉に「私は何ひとつ失敗などしてい

ない。うまくいかない方法をたくさん知っている

だけ」と。

 

 

「寄り道」と「遠回り」が脳を育てる

子育て,遠回り

現代はスピードの時代であり、情報が溢れている

時代です。

東京から大阪まで行くときに、飛行機や新幹線を

使えば、途中の景色は記憶に残ることはありませ

ん。

 

普通列車を乗り継いだり、クルマを使って途中で

宿泊しながら向かうことで、さまざまな記憶が刻

まれることになります。

 

「寄り道」と言われるものです。この “寄り道”

“脳の成長” にはとても大切なんです。

子供と買い物などに行くと、あちこち寄り道しよ

うとします。

夕飯の支度に追われていると、「早く来なさい」

などと注意する光景を目にします。

 

「脳の成長」を知らないと、優先順位は当然のよ

うに夕飯の支度になってしまうのです。

この寄り道がいかに大切かを理解してください。

 

また現代は情報にも溢れています。

さまざまな情報がテレビやインターネットから簡

単に入手できます。

自然と「調べる」「試す」という行為が減ってし

まうのです。

 

親は子供に「遠回り」させないようにしますが、

脳は遠回りしないと覚えることができないのです。

何度も調べ直して、何度も試して、失敗を重ねる

うちに “答え” にたどり着くのです。

 

そしてその過程たくさんのことを体験し、脳が

吸収して行くわけです。

情報過多の現代は、バーチャルな知識に偏ってい

ます。

体験せずに知識だけが先行しているのです。

 

 

あえて失敗させる勇気

子育て,失敗,遠回り

子供は誰でも平等に可能性を秘めています。

その可能性を開花させるのは、「寄り道」「遠

回り」です。

 

時代は「早く」「最短距離」が主流です。

便利である一方で、脳の成長には弊害があるので

す。

 

成長するにつれて、さまざまな出来事に遭遇しま

す。

その対処法を経験することなく育ってきた場合に

は、間違いなく “挫折” を味わうことになります。

 

この挫折を繰り返すことによって、自信がなくな

り精神的に弱くなってしまうのです。

子供に失敗させないことが愛情ではないのです。

あえて失敗させてギリギリまで見守る辛抱強さ

こそが “真実の愛情” です。

 

お子さんの “可能性を伸ばす” ために、このこと

を頭の片隅に入れておいてください。